ネットオークションでの被害

 

パソコンや携帯電話など、通信技術の発達によって私たちの暮らしはとても便利なものになってきました。いつでもどこでも様々な情報を得ることができますし、ネットショップなどで好きなときに買い物もできます。しかしその反面、インターネットを通じた犯罪も増えてきているのが実情です。

 

国民生活センターの相談窓口に寄せられるものには、このようなインターネットがらみの内容も多く含まれています。ここではインターネットオークションの被害についてお話したいと思います。

 

インターネットオークションとは個人や会社がオークションサイトに商品や不用品を出品し、その商品を気に入った人が落札するシステムです。自分が出品したものが思わぬ高値で売れたり、逆に掘り出し物を見つけたりすることもあるため、多くの人が利用しています。

 

ネットオークション被害で多いのは「代金を振り込んだのに商品が送られてこない」といった代金と商品に関するトラブルです。逆に商品を発送したのに代金が振り込まれない、など被害は出品者と落札者のいずれにも出ています。

 

また、オークションに参加する際に必要な個人IDやパスワードが盗まれ、勝手に使われるといった被害も出ています。この場合、知らない間に自分のIDで詐欺行為が行なわれていることになり、加害者扱いされてしまうこともあります。

 

ネットオークション被害を見てみると、個人の被害額がそんなに大きくなくてもたくさんの人が一度に騙されるため総額は大変な金額になります。被害に遭う男女比は同じ位ですが、年代は20~30代が多くなっています。国民生活センターの統計でも、ネット関係の相談は若者から30代までが多くを占めています。

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