消費者トラブルが発生するわけ

 

私たちは日々、物を買うことで消費生活を営んでいるわけですが、そこには必ず契約という行為が付いてきています。取り引きを行なえば好む好まざるに関係なく契約という法律行為が必要になってくるのです。

 

しかし一般市民である私たちは法律に関してそんなに知識があるわけでもなく、専門家に意見を聞いたり契約に関する知識を得たりする機会もないまま契約行為をするため、いろいろなトラブルに巻き込まれてしまいます。

 

全国の消費生活相談をまとめている国民生活センターの分析でも、受けた相談件数の多くは消費者と事業者との間の契約に関するものだそうです。そしてその数は年々増えているようです。

 

事業者には法律の専門家がついていますし、こなしている契約の件数も事業者と一消費者では比べ物になりません。例えば大きな契約を消費者と事業者の間で交わす場合はアマチュアとプロの関係になり、プロが用意した契約に関する複雑な作戦があっても素人の私たちには分かるはずがないのです。

 

そしてトラブルが発生するとその被害を消費者が一方的に受けることになってしまうのです。このように消費者トラブルは、契約における知識の量や情報量、交渉力の差などがおもな原因となっています。

 

法律と聞くと難しく感じますが、国民生活センターのホームページにはどんな相談が寄せられてどのように解決してきたかという例が紹介されていますので、一度見てみるとトラブル回避のための勉強になると思います。

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