マルチ商法について

 

それほどがむしゃらに働かなくても高収入が得られる仕事があったら、そんなに魅力的なことはありませんね。世間知らずのまだ若い人たちが、高収入を得られると言われてのめり込んでしまうものに「マルチ商法」があります。

 

もう、ずっと前からマルチ商法はインチキくさいと言われて敬遠している人も多いと思いますが、中にはマルチの組織の素晴らしさを信じて疑わない熱心な信者もいます。

 

マルチ商法の組織はピラミッド型をしており、組織から商品を購入した人が第三者に販売することで利益を得られるシステムになっています。新しい加入者を増やすほど自分のランクアップを目指せることから、いいバイトがあるなどと友人を儲け話で誘って加入させようとする話も聞きます。しかし契約して商品を買い取ったのはいいものの、結局第三者に売ることができず、手元には商品とローンだけが残るといった被害が出ています。

 

国民生活センターのホームページでマルチ商法と検索してみると、いろいろなケースの被害が報告されています。最近の情報では、契約するまではマルチ取引ということを伏せておき、契約を交わした後で紹介料などの説明がなされるという手段をとっていた会社名も挙げられています。

 

また国民生活センターによると、聴覚障害者からのマルチ被害相談が多い年があったという報告もあり、ここから身近な人からの勧めで断りきれずに契約を交わして被害に遭うケースが多いのもマルチ商法の特徴であることが伺えます。

 

ちなみにマルチ商法で扱われる商品は健康食品や化粧品が多く、加入者はマルチのビジネスシステムに共感している人がほとんどなので、商品のクオリティなどはそれほど重視されていないようです。

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