相談の多い販売方法と特徴その2
全国から寄せられた消費者トラブルの相談は、国民生活センターでまとめて統計が出されています。その統計から、相談件数の多いトラブルがどんな手口で行なわれているのかが見えてきます。
消費者センターや国民生活センターがこれまでに受けてきた相談の中で上位のものは前に紹介しました。ここでは、相談件数としては上位ではないものの私たちの身近にいつ迫り来るかわからない様々な販売手口について紹介したいと思います。
●次々販売
顧客の情報がいろいろな販売業者の間を流れてしまい、複数の事業者から勧誘を受け契約をさせられる販売方法です。
一度被害に遭った消費者が次から次へと同じようなトラブルに巻き込まれるというパターンです。
●電子商取引
インターネット上で行なわれるショッピングなどの取引形態です。
相談として多いのは、使った覚えのない情報サービスに対する料金請求などの問題です。
●点検商法
点検に来たと言いながら、家が危険な状態であるとか早く修理が必要などと半ば脅しとも言える言葉を並べて、新しい商品を売りつける手口です。
●SF商法
日用品を無料で配るなどして人を集め、その閉ざされた会場の中で雰囲気を盛り上げた後、高額な商品を売りつける販売方法です。
場の雰囲気で契約してしまったものの、冷静に考えれば不必要な買い物であったということがほとんどです。
●かたり商法
役場や大企業の関係者を装って話をし、商品を販売する方法です。身分詐称です。
●当選商法
あなたが選ばれました、当選おめでとう、などとその人だけが特別であるような言葉で消費者に近づき、商品を販売します。
被害件数としてはそれほど多くはないですが、消費者に信じ込ませるような巧みな言葉遣いで近づいてくるものもあるので要注意です。