ネットオークション被害に遭わないために

 

ネットオークション被害の現状については前にお話しましたが、ここでは被害に遭わないようにするにはどんな点に気をつけたらよいのかについてお話したいと思います。国民生活センターのホームページでも詐欺の手口や実際の相談事例などが掲載、更新されているので、参考にするとよいと思います。

 

まず、ネットオークションの落札者になる場合、特に注意してチェックするのは出品者評価と品物の写真です。入札する前に出品者の評価欄を確認しましょう。出品者の過去の評価があまり良くない場合、入札を控えるという人もいると思いますが、中には評価が良くてもそれが偽の評価であるケースも混じっているので注意が必要です。

 

また過去の落札者からのコメント欄が荒れているケースも入札を控えた方が無難と言えるでしょう。

 

商品の写真については様々な角度から撮った写真を複数枚載せている出品者の方が信頼性が高いでしょう。箱から出してある状態の写真なども載っていればなおよいと思います。

 

また、自分のIDが誰かに盗まれて悪用されないためにも、パスワードをいくつか用意してローテーションさせることをおすすめします。パスワードの入力は3回までなら間違えても問題ないので、パスワードを3つ用意して時々変更することでパスワード流出の被害を防ぐことができるでしょう。

 

最近増えてきているのが「次点繰り上げ詐欺」という類の被害です。これは希望の商品に入札したが惜しくも落札できなかった人を狙った詐欺で、出品者(を装った詐欺師)から「落札者がキャンセルしたのであなたに譲りたい」といった旨の連絡が入ります。そして代金だけを騙し取る手口です。実際の出品者も知らないところで起きている被害です。プロバイダ以外のところから次点繰り上げの連絡が入ったら怪しいと思ってください。

 

ネットオークションでは相手がどんな顔をしているのか見えない取引なだけに、リスクも伴います。もしも取引中にこれは怪しいと感じることがあったら、国民生活センターに相談するなど、なんらかの対処を早めにするとよいと思います。

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