相談の多い販売方法と特徴その1
架空請求、悪徳商法、振り込め詐欺など、商品売買や契約、金銭に関する様々なトラブルが毎日あちこちで発生しています。
全国各地にある消費者センターや国民生活センターに寄せられるこれらの相談件数も年々増加傾向にあるようです。ここでは、国民生活センターの統計から見えてくる販売方法や手口についていくつか紹介したいと思います。
●電話勧誘販売
こちらが予想していなかったタイミングの不意打ち電話であったり交渉の過程が書面に残らないため、こちらの気持ちを無視して強引に勧誘されたり商品やサービスに関する明らかな嘘の説明がされたりしています。
クーリングオフもできますが、指定商品に限られます。
●家庭訪問販売
強引な勧誘や夜間、長時間の勧誘などの問題が多く発生しています。
ふとんや浄水器のほか、教材販売や家の清掃サービスなども含まれています。
●無料商法
無料体験や無料サービスなどという文句で人を引きつけ、最終的には高額な商品を売りつけます。
よく聞かれるのがエステなどのサービスですが、もっとも多いのは電話情報サービスとなっています。
●サイドビジネス商法
副業を始めませんか、月収100万円になります、などと魅力的な言葉を並べて何らかの契約を結ばせます。
仕事が回ってくるのは始めの数回だけ、あるいはまったく仕事は与えられず、パソコンや教材の契約をさせるのが目的のものがあります。
●マルチ取り引き
健康食品や化粧品といった品目が多く、商品を契約したら次は自分が買い手を探し、その買い手が次の売り手となり組織が拡大していくシステムです。
買い手が増えていくとマージンが自分に入るという、いわゆるねずみ講式の取り引きです。