マルチ商法の実態

 

全国の消費者センターから国民生活センターに集められる消費者トラブルの中で、常連のように居座っているのがマルチ商法です。

 

マルチ商法は時代の流れにあまり影響されることなく、昔から根強く一部の若者に指示されているビジネス方法です。多くの人はマルチ商法と聞くとあまり良いイメージは持たないかもしれませんが、加入者の中には盲目的にマルチの組織の素晴らしさを信じている人もいて、マルチ商法は話を聞けば聞くほどビジネスとして若者の心をつかむ魅力的な要素が多いと言われています。

 

皆さんの中にはマルチ商法のセミナーに誘われた経験のある人もいるかもしれませんね。マルチ組織は定期的にセミナーを開き、参加者に対して組織の素晴らしさを紹介し、いわば催眠商法とも言える手段を使って勧誘をします。

 

高級外車に乗ることや海外旅行も夢じゃない、などと夢のような話を、世間知らずの若者は自分も現実にできるかのように信じ込んでしまうのですね。しかしマルチ商法が完全な騙しでないのは、実際に儲けている成功者がいるということです。

 

マルチ商法はビジネスである以上、自分も(努力次第で)利益を上げることが可能となります。必ず誰かは儲かっているからです。しかし自分が成功すればそれは誰かに被害を及ぼしているかもしれないということを忘れてはいけません。

 

マルチ商法で成功する人というのは、口が上手くて時に友人を蹴落とすくらいの冷酷さを持っている人かもしれません。そこまでの強い精神力を持ってマルチ商法で成功しようとするのか、あるいは友人からの誘いを断る勇気を持ってマルチ商法に関わらず過ごしていくのか・・・

 

国民生活センターのホームページでは、マルチに関する相談に対し、いくら親しい人からの勧誘であっても勇気を持って断ることも必要、と書いてありました。

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